エコキュートは、海に近い土地で使用すると塩害被害にあう可能性が高いです。そこで役立つのが、耐塩害仕様のエコキュートです。本記事では、耐塩害仕様のエコキュートが必要な場所の条件や塩害地にエコキュートを設置する場合の注意点をまとめて解説します。海に近い土地に住んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
潮風や海からの距離によって耐塩害仕様のエコキュートの必要性が決まる
エコキュートを耐塩害仕様にするべきかどうかは、設置場所の海からの距離や潮風の影響によって決まります。主要メーカー6社は、耐塩害仕様と耐重塩害仕様の2種類を提供しており、製品によっては耐塩害仕様のみの場合もあります。どちらの仕様を選ぶかは、設置場所の状況に応じて決めることが重要です。
耐塩害仕様のエコキュートの特徴
耐塩害仕様とは、潮風が直接当たることはなくても、その影響を受ける可能性のある場所に設置される製品です。対して、耐重塩害仕様は潮風が確実に当たるような場所に設置される製品で、塩分の影響を強く受ける場所に向いています。ただし、どちらの仕様も塩分を含んだ水が機器に直接かからないことが前提です。
耐重塩害仕様は、耐塩害仕様よりも塩害の影響が強く想定された製品で、設置場所の塩害レベルに応じて選ぶ必要があります。そして、耐塩害仕様と耐重塩害仕様の違いを理解することが重要です。
耐塩害仕様は「潮風が吹く可能性がある」程度の場所に適しており、耐重塩害仕様は「潮風がほぼ確実に吹いている」ような場所に向いています。どちらの仕様も、日本冷凍空調協議会が定めたJRA9002「空調の耐塩害試験基準」にもとづいて製造されており、その基準を満たした製品を選ぶことが大切です。
海からの設置距離の目安
設置距離の目安として、エコキュートを選ぶ際には設置場所と海からの距離を考慮することが求められます。たとえば、海に面している外海や沖縄、離島などの地域では、確実に耐塩害仕様の製品が必要です。
一方、内海である瀬戸内海などの地域では、一般的な仕様のエコキュートを使用できる場合もあります。その場合には、販売店とよく相談して選択しましょう。
塩害地にエコキュートを設置する際の注意点
塩害地域にエコキュートを設置する際は、適切な設置場所の選定と定期的なメンテナンスが重要です。以下では、耐塩害仕様のエコキュートを購入・設置する際の注意点について具体的に紹介します。
設置場所を選ぶ際のポイント
耐塩害仕様のエコキュートを設置する際、もっとも重要なのは設置場所です。まず、海水飛沫や潮風に直接さらされない、あるいは極力回避できる場所に設置することが基本です。
海からの風や潮風は塩分を含んでおり、これが機器に付着すると、長期間使用しているうちにサビや腐食の原因となります。したがって、エコキュートは潮風が直接当たらない、できるだけ建物の陰に設置するのが理想です。もし近くに建物や障害物があれば風を受けにくくなるため、塩害の影響を軽減できるかもしれません。
また、設置場所は雨水が機器に届きやすい場所が理想です。理由は、雨によって塩分が洗い流され、機器の表面に付着した塩分が取り除かれやすくなるためです。加えて、水はけのよい場所を選ぶことが大切です。とくに基礎部分には排水性を確保し、湿気が溜まらないようにしましょう。
どうしても潮風の当たる場所に設置しなければならない場合は、貯湯ユニットや本体を囲いで保護するなど、塩害対策を検討することが重要です。
定期的なメンテナンスの必要性
耐塩害仕様のエコキュートを設置した後も、定期的なメンテナンスが欠かせません。耐塩害仕様でも塩分が直接機器に当たることを完全に防ぐことは難しく、塩分の付着によるサビや腐食が発生する可能性があります。そのため、目視による点検を定期的に行う必要があります。
とくに海岸地域に設置されたエコキュートでは、海風により塩分が付着しやすいです。そのため、定期的に機器の表面をチェックし、付着した塩分を取り除くことが求められます。
塩分が付着している場合、濡れたタオルで拭いたりそのまま水をかけて洗い流したりすることで、機器の表面を清潔に保てます。こうすることでサビの発生を抑えることができ、機器の寿命を延ばすことが可能です。
また、耐塩害仕様のエコキュートには防錆処理が施されていますが、時間が経つとその効果が薄れることもあります。そのため、必要に応じて再防錆処置を施したり、部品の交換を行ったりすることも大切です。とくに、耐重塩害仕様を選んだ場合は塩害の影響がより強くなるため、細かいメンテナンスが重要です。
まとめ
耐塩害仕様のエコキュートは、塩害の影響を受けやすい海に近い土地での使用に最適です。設置場所は潮風や海水飛沫から守られ、雨水で塩分が洗い流される場所が理想的です。とくに、耐塩害仕様と耐重塩害仕様の選択は、海からの距離や潮風の強さに応じて慎重に行う必要があります。そして、設置後の定期的なメンテナンスも重要です。塩分が付着しないように表面をチェックし、必要に応じて防錆処置や部品交換を行いましょう。これにより、エコキュートの寿命を延ばし、長期間にわたって安定した性能を維持できます。